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1月に舞台に出演します。
今回も両作品に出演という

体力勝負な舞台!

がんばります!


すでに「エーリヒ・ケストナー~消された名前~」の方は

顔合わせ・勉強会を始めており

素敵の群像劇になりそうな予感がしています(笑)。


ここからどこまでみんなと行けるかな?


キャストも皆さん素敵メンバーなので

是非

応援しにいらして下さい!


完璧な人なんていないから

みんな

大なり小なり

困った所をを持っている


ただ、善くあろうとする人が

いるだけだ・・・。


困った所を受け入れられるかどうかは

本当に個人の倫理観によるところが大きいんじゃないかなって

思う今日この頃。


みんながそうだから

普通そうだから

一般的にそうだから

人をジャッジすることは


自分の不完全さや

普通であることの脆弱さを

棚に上げていないかな?

と思う時がある。


だけど、

私にも

許せないことはある!


一度怒ったら

きっと私は

忘れないし

許さない


だけど


それと同時に

それでもなお

その人を愛することが出来る


私には

愛すべき

許せない友人が沢山います(笑)。


そしてちゃんと

仕返しもします(笑)。


でも、信頼関係を積み重ねる中で

感謝もちゃんとします。


でも、たくさん感謝したからと言って

許すことはまずないですから。


私を怒らせるときは

覚悟して

やってください(笑)。




つかの間の

「凪」


なかなか

謳歌できないものですね(笑)。


そして寒くなってきました。

いつの間にか

もうすぐ冬

という。


庭の草むしり

しなくっちゃ。


まだ

草は青いけど。


雨の降った次の日は

草引きにいいんです。


私の家の庭には

金木犀があります。


ほんの短い期間にしか

花を咲かせないから、

花を咲かす木だということを忘れがちなのだけど


その香りに

慎ましい

オレンジ色の花弁に


癒されながら

草を

むしむし

したいと思います。


リーディング公演「桜の園」終演しました。


私は、ラネーフスカヤを読みました。

伊藤さんの翻案

このラネーフスカヤは、

面白かったけど!

凄く難しかった(笑)!

や、嘘つきって難しい!

彼女の狡さも、脆さも、優しさも、儚さも

もっともっと愛したかった!


もう少し年を経て、また挑みたい役となりました。


リーディングのスタイルも「立体的」にすべく

苦労しました。


今年はこれで芝居納め。


本当に

今年はいろいろな女性が手元に来ました。


女性でいるってことは

こんなに面白い

そんなことを思いました(笑)。

ご来場いただいた皆様!

ありがとうございました!

タイトルが好き。

本番まで3週間となりました。

まだ稽古が始まってません。


私はラネーフスカヤを読みます。

お友達に聞いたら

「桜の園、興味があって読んだけど、

途中までしか読めなくて挫折しちゃった」

て言っていました(笑)。


よくわかります。


名前が長いし、聞きなれないし、登場人物が多いし

一人でずっと1ページ喋ったりする。


うんうん。

わかります。


チェーホフを楽しめるようになるのは

多分

自分の人生の残り時間が

もうそんなには無い

と気づいたときだと思っています(笑)。


でも、そうなってから

いったい幾つ

チェーホフ作品を観られるだろう?


今回の翻案は

チェーホフが書いたことを踏襲しながら、

人物を現代的に再構築してる

ように思っています。


私は

チェーホフの人物造形が好きなんです。

そこを

広げたような

そんな翻案


読んでいて

ときめいたり

笑ったり

悲しくなったりと

忙しかったです。


だから、

かつてチェーホフに挫折した人にも

おススメ(笑)!


きっとチェーホフを読み解く際の

いい足掛かりになるんじゃないかな?

と思っています。


それからきっとチェーホフ愛に溢れる人も

きっと新たな発見がある。

そんな翻案と座組です(笑)


是非!お越しください!


ご予約→こちらまで

「クミの五月」

終りました。


月曜日の夜に

来て頂いたお客様

ゲリラ豪雨の中

来て頂いたお客様

本当にありがとうございました!


本番の3週間前にチケットが完売となったものの

当日チャレンジしていただいたお客様も

全員入れたとのこと。

本当に良かった。


リーディングとはいえ

盛りだくさんの

1時間25分

私は

喉が裂けるかと思いました(笑)。

久しぶりに

声をやっちゃう恐れのある

時間を積み重ねました。


私の役どころは

市民の民主化運動とは別サイドの

母の愛

をテーマとして背負う役どころ

B面と言いましょうか。


一人背おう時間も多く

そのなかで

沢山の試みをした

そんなリーディングでした。


終演後

演出家が夫婦揃って

涙目で口を押えながら

「佐乃さん、もぅ、素晴らしかったです」

と言ってきたところを見るに

試みが

功を奏した

という事なのかな?


( ̄ー ̄)ニヤリ


しかし

このリーディング

ダメージがすごくて(笑)


終ってもう3日たつのに

まだ立ちあがれない(笑)。


誰か

助けて(笑)!



10月にリーディングに出演します。

台本は あの、「桜の園」

翻案は あの、伊藤毅(やしゃご)です。

私はラネーフスカヤを読みます。


この物語は

私にとって

「別れ」

の物語。

人との、場所との、時間との

「さようなら」


彼女は

なんて

「さようなら」が

ヘタクソなんだろう。


私と一緒だ(笑)。


思い出とも

過去とも

人とも

いいタイミングで

「さようなら」

が出来ないのは

きっと

すぐに

すごく

愛しちゃうから。


なの

かも・・・


だから

この物語の力を借りて

私も

一生懸命

「さようなら」

したいと思います。


よかったら

応援しに来てください。


チケットはこちら



俳優をしていると


期待されたり

失望されたり


ときに


殊更に

愛されたり


ときに

殊更に


嫉まれたり


蔑まれたり



欲望の眼差し

羨望の眼差し

軽蔑の眼差しを


受け止める。


それってとても

忙しい。


これをすべて受けてしまうと

とても正気ではいられない。


だから

他人を察さない。

察したところで

どうするかを決めるのは

結局

私だから


むしろ

自分がその人をどう思っているかを

微細に察する力の方が

遥かに重要になってくる



そんな風に思っています。

9月にリーディングに出演いたします!

9月8日月曜日19:00~の夜1回っきりの公演です。

前回は「グローバル・ベイビー・ファクトリー」という作品で

代理母出産を経て

赤ちゃんを授かる女性の役でしたが、


今回は

私はクミちゃんという女子高生と

ジョンヨンという大学生の男の子

二人の子供を持つのお母さんを読みます。

子供たちの幸せを願いながら、

革命に身を投じる息子を持ってしまった母親。

ちょっと今までにない

田舎のおばちゃん感が満載の役どころ

頑張りたいと思います。


応援しに来てくれたら嬉しいです。

チケットのご予約はこちら

2月の舞台でしたが

忙しさのあまり

振り返れてなかったこの役


やっと今

山にも行ったりして

数か月ぶりに

スッキリ

ハッキリ

頭がしてきたので


ここで振り返って

手放していきたいなと

思います。


そう

私のこのあとがきシリーズ

役を手放す

という行為の一環だったりするのかもしれません。

それに、もうこれ以降この役を

観客と一緒に発展させることも叶わないから

忘備録

でもあるのかもしれません。


千枝子ちゃんは


女性という「シンボル」として登場し


中盤はシンボルから脱して一人の「人間」として生き


終盤は人間ではなく「太陽の魔女」となる


という組み立て方をしました。

面白かったのは

彼女の描かれ方と

彼女自身の欲求が

構造と一致しているという点でした。


夫の溝口健二のミューズとしてダンスを捨て、

「シンボル」化しようとする千枝子

第一声も、登場の仕方も

日傘で顔を隠し

名乗るまで顔を見せない

「個人」ではなく作家の書く「女」を

体現しようと努めたシーンでした。

嫉妬深く、嘘つきで、それでいてどこか可愛い。

そんな「女」が好きなのね

なんて

思っていましたが

こんな単純な女性は稀だけどな

なんて個人的には思ってしまったり(笑)。

なかなか私自身、

男性作家の求める「女」に

ここぞとばかりに当てはめる方向で創るの

葛藤激しかったな(笑)。


そして次は夫の健ちゃんの支配から逃れようと

彼女個人の「自分自身」として「愛」を求める

人間らしいシーンへと続いていきます。

健ちゃんに「女」というシンボルとしてではなく

「私自身」を愛して尊重して欲しい

初手で構築してしまった関係性からの脱却を目指して

彼女はもがき苦しみ足掻いていく。

学生さんと浮気してみたりして(笑)


そしてそれが叶わなかったとき

彼女は別の世界へ飛んでいってしまう。

「狂気」を演じるより

彼女の安全で楽しい「世界」を

創ることを課題としました。

勿論

当時の世界情勢・時間経過・空間の移動

やらなくちゃいけないことは

盛りだくさんでしたが

「太陽の魔女」の「世界」を

純度高く体現することに

心血を注いだのでした。


バルコニーのシーンはとても楽しかったな。

「飛び降りるんじゃないかとはらはらした」

って観に来たお友達の

何人かに言われて

そんな気はなかったけど

それも面白そうだな

と思ってしまいました。


この役は本当に面白かった。

出てるどのシーンも

「同じ千枝子」

ではないんです。

目まぐるしく

人物を変化させながら

一人の人物を積み重ねる

という意味では

前半しか出てない割に

やること盛沢山でした(笑)。


歌と

踊り

も披露して(笑)

ニューヨークで演技の勉強をしてた頃に

週2コマ取っていた

歌のクラスと

ダンスのクラスで学んだことが

今になって活きるとは!


でもやはり

舞台で

歌う・踊るは初めてだったので

何度も何度も

繰り返し稽古しました。


初めてのことをたくさん

経験をさせてもらった。

そんな舞台でした。



この半年間は

二年間に匹敵する。


そんな経験でした。


目まぐるしく

色々な女性を演じました


それぞれの女性の

テーマとなる欲望や

無意識下にある

願望を掘り起こして


本音はほんの一瞬で

でもずっと通底している。


なんてことをしていると

楽しいのだけど


毒が溜まるんです。


いつもは1公演ごとに

インターバルの間に

山へ行ったり

映画を観たり

お散歩したりして

毒だし出来るのだけど


この半年は

そんな時間もなくて


毒を食らい続けた

そんな半年でした。


やっと今

毒を

抜きにかかれます。


どれだけ自家中毒を起こしていたか

抜きにかかってみて

初めて気づきました。


しばらくは

そんな私に耐えていてくれた

身近な人を

大事にする時間を過ごしたいなと

思います。


そして、新たな出会いの時期


できれば心をピカピカにして

いろんな人と出会いたい。

この役は

本当にもう

精神構造を理解するのに

四苦八苦しました(笑)。


決して

ただのお人よしでは済ませられない

何か

人間臭さのある

そんな聖母

だけど

マリアを聖母たらしめる

イエスという子供は欠落してるんです。


そう

彼女には多くの欠落がある。

だからなのか

彼女の実像をどこに置くかで

人物像がガラリと変わってしまう。

そんな

「幅」のある人物


私は

彼女の物語を読んで

「幸福な王子様」オスカー・ワイルド

を思いました。


人を悼むあまり

身を亡ぼすほどの「献身」をしてしまう

宝石を施された

金ぴかの王子様の像。



動けない王子さまは

ツバメに

宝石や

金箔を

困ってる人に届けさせる。

ツバメは

南の国へと渡らなければならないのに

王子様が気になって

その「献身」の手となり足となり

最終的には

南下しそびれて

凍え死んでしまう。

持っているものをすべて与えてしまった

みすぼらしくなった王子様は

そのみすぼらしさ故に

捨てられてしまう。


そんなお話。


私はマリアはずっと王子様だと思って稽古してましたが

劇場に入ってから

マリアはツバメの方なんじゃないかな?と思い始めました。

王子さまは夫のマルの方だったのでは?と。


ツバメの「献身」の仕方は

王子様のルビーの目をえぐり

金の皮膚をはがして

困ってる人に届けるというものなんです。


「献身」とは?

「愛」とは?


私は利己的な人間を演じることが多いので(笑)

なかなか無いテーマにドキドキしながら

挑みました。


「今までにない役どころでしたね」

という人もいれば

「美千子さんそのまんまだったね」

という人も。


どう受け取ってもらえたのか

私には想像もつきません(笑)。



ふと最近、いろいろな役が手元に来るなぁと

それが全く違う女性たちなので

面白いなぁと

思う今日この頃です。