「1984」その②


この作品で

一番魅力的に描かれているキャラクターは


オブライエン


だと思っている。


オブライエンとのシーンの恐ろしさは

ちょっとゾクッときちゃうものがある。



オブライエンは

主人公の言葉も

その意味も意図も完璧に理解し、

思考や考察、

それを誰とも共有できない孤独を

満たしてしまう。


そして、それはジュリアには

決して満たすことの出来なかった部分で、、、


さらに彼は


「やり方は分かる、でも理由がわからない」


の答えを持っている。


善良な人間には

決して到達することの出来ない

残酷な答え。


そんな相手に

満たされると同時に

肉体的、精神的苦痛でもって

人間性を壊されていくなんて


この倒錯感、、、。



たまりませんな。

佐乃 美千子 Sano Michiko

お仕事の依頼はこちら→pankekinokai@gmail.com 次回出演情報 劇団Q⁺『リア!リア!リア!』  新宿シアタートップス2025年6月4日~6月8日 チケット→https://j-stage-i.jp/Q/