「1984」その②
この作品で
一番魅力的に描かれているキャラクターは
オブライエン
だと思っている。
オブライエンとのシーンの恐ろしさは
ちょっとゾクッときちゃうものがある。
オブライエンは
主人公の言葉も
その意味も意図も完璧に理解し、
思考や考察、
それを誰とも共有できない孤独を
満たしてしまう。
そして、それはジュリアには
決して満たすことの出来なかった部分で、、、
さらに彼は
「やり方は分かる、でも理由がわからない」
の答えを持っている。
善良な人間には
決して到達することの出来ない
残酷な答え。
そんな相手に
満たされると同時に
肉体的、精神的苦痛でもって
人間性を壊されていくなんて
この倒錯感、、、。
たまりませんな。
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