許し。いや、怒り。

みな

例外なく

許されてここにいる。

私だって、

色々な
人に許されて
ここにいるのだ。



を前提としても

許しがたいことって、やっぱりある!

特に大切な人を

追い詰め、苦しめ、虐めた人間に対しては!

どう考えても許せない!

冷静に話すことなんて出来ない!

そんな人間は

自分の正義や、哲学や、なんやらかんやらで武装して、

いてこましてやらないと!

気が済まないのだっ!

怒りに打ち震えて

感情を露わに

部屋をクマみたいにノシノシ歩いて

その罪を追求したおす!

とことん

いてこます!

もう

いてこますことが目的で

自分の怒りをぶつけることが目的で

本当は、

自分の理論はさして問題ではない。

こんなことでいいのかと一瞬思うけれど

傷つき、追い詰められた大切な人を思うと

とことんいてこましてやらないと

私の気が済まないのだっ! 

ネチネチと
時間をかけて
私のことを生理的に嫌になるまで
私を見ただけで蕁麻疹でるまで

やってやろうか!!!


覚悟しいや!!!!!





思っていたのだけど




いざ対面して話をしてみると

怒りの持続は難しいことに気づく



持っていた怒りの感情は

彼の人との関係のベースへと

対話によって落とし込まれてゆく


私の怒りを持続するためにする事実確認は

あまり意味がない。

と気づく。


怒りの対話の最中でさえ

どうしたらこの人を

許せるだろうか?

とすら考えてしまう。


怒りを抱くことは

苦しい。


早く終わらせたいと

なんとか終わらせてくらないかと

彼の人に

期待すらしてしまう。


許す


なんて


実はそんなもんだったりするのかも。


人としての成熟とか、度量の大きさとは


あまり関係がないのかも。
















佐乃 美千子 Sano Michiko

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