「娘は戦場で産まれた」

革命の内側にいるジャーナリストであり、

当事者でもある女性の視点で作られたドキュメンタリー


彼女は革命のさなかに、結婚をし、出産をし、

女性として一番変化の多い時期を、戦場で過ごしてしまった。


些細な日常を切り取り、時間を積み重ね、

その現実の積み重ねで作品を作ることで、

最後に大きなメッセージをガッツーンとこちらに伝えてしまうことができる。

そんなところがドキュメンタリーという作品の素敵なところ。


しかし、戦場の日常って、、、。

戦場に家族でいる日常って、、、。

包囲され、囲われ、頭の上に爆弾が落ちてくる日常って、、、。

子供が外で遊んでいるだけで爆撃を受け、もう目を開けない日常って、、、。

もちろん、日常だから、戦禍にあっても人々は意外な程明るく、ジョークを言い合っていたりもする。

だけど、常に爆音に怯える日々。


この悲しみと、恐怖に耐えているのは、自らの革命の為。


最後には、皆、アレッポを出るのだけれど、、、。

革命と人命救助に生きた人間の最後の涙。


ドキュメンタリーを観るときに、これはある事柄の1つの側面である

という事を意識するように私はしているのだけれど、

「当事者」という側面は作品になってしまうと本当に強烈だ。









佐乃 美千子 Sano Michiko

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