君代あとがき

もう、衣装替えが大変大変(笑)!

それに合わせたヘアメイクも!

表に出てないときはずっと着替えていました。

因みにこの衣装は

シンプルに見えて

一人では着られない

「着せてもらう」ワンピース。



西原さんの衣装は

俳優に舞台に出て行く

勇気をくれる!


ついつい

動きの中で

この衣装どう魅せたら?

なんて考えてしまう。


だけど

衣装は今回とても大切な役割を担っていて

改めて

女性の風俗(洋服、おしゃれ)

は時代を、その中での人物の意思を

反映する鏡なんだなと思った公演でした。


君代の藤田嗣治の妻としての変化や

女性としての成長も

どう段階を踏んで進めていくか

組み立てるのはとても楽しかった。




君代さんは


「見つめる」

をテーマに創りました。


画家の夫を見つめ

時代を見つめ

家の中を見つめる


何でもかんでも理解しあえる夫婦

というよりは

夫婦といえども理解しえない領域がある


それでも

見つめ続けることは出来る。

理解しようとし続けることは出来る。


夫・藤田嗣治を見つめ続けることは

こんなにも

辛い。


夫が抱える孤独もあれば

その妻が抱える孤独もあるのだと

日々

夫を見つめ感じていました。


夫の罪を一緒に背負う事は

出来ないのだから。


「乖離」

しながら共に生きていく


とても独特な書かれ方をしているなと

思ってやっていました。


また、藤田家に集う

多門役の木山さん

山田役の椎名さん

は本当にいつもキラキラした目をしていて

一緒にやっていてとても毎回楽しかった

毎回いろいろな素敵表情を魅せてくれる。

そして

気さくに提案をしあえる。

「チーム藤田」

私は大好きです。


そして

一人、体制側の空気を藤田家に持ち込む

住役の二條さん

私は

フィクサー・マサシ

と呼んでいます(笑)。

困ったときはすぐ助けてもらう。

そんな俳優さんです。


そしてやはり

主演の石橋徹郎さん

主演とはこうあるべきを

勉強させてもらいました。

物凄い激情で駆け抜けていく。

そしてちゃんと

「分からず屋」や

「わがまま」

をする。

その上で

たくさんの私の未熟さを

黙認してもらったな

と思っています。


共演者にとても恵まれて

最後まで

本当に最後の最後まで

創作に集中できた。

また、みんなに私自身のチャレンジを

支えてもらった

そんな感覚があります。

共演者と共に

君代をつくった。

そう思っています。


稽古から

本番に入ってからも

千秋楽になっても

みんなで繰り返した

試行錯誤は

シーンの厚みとなって

表出しなくても

常にちゃんとそこある。


試行錯誤することの大切さ

し続けることの大切さ

その効果をあらためて

実感しました。

新しく生まれる何かを

仕掛けられるのは

そこに信頼があるから。


そんなチーム藤田が

時代の流れの中で

バラバラになってゆく。


そんなラス前に向けて

全力で挑みました。


ご来場いただいた皆様

それから

この公演に関わってくれた皆様

本当にありがとうございました!






佐乃 美千子 Sano Michiko

お仕事の依頼はこちら→pankekinokai@gmail.com 次回出演情報 2026年7月25日(土)・26日(日)、8月1日(土)・2日(日) 東京都 新国立劇場 小劇場「チョコレートアンダーグラウンド」