『オーランド』
パルコ劇場に観に行ってきました。
素晴らしかった!
この舞台
大好き!
何を観たくて
人は劇場に行くのだろう?
て最近考えることが増えました。
ある人は
物語を
ある人は
描かれているテーマを
ある人は
アーティスティックな美しさを
ある人は
楽しく笑えるものを
ある人は
人物の感情を
ある人は
人と人との関係を
ある人は
好きな俳優を
ある人は
演出の粋を
『オーランド』は
そのどれでもであり
どれでもない
そんな舞台でした。
ただ
【演劇】
がそこにある
こんな舞台が
あることが
奇跡だと
思ったのでした。
「オーランド」
作:ヴァージニア・ウルフ
は彼女の恋人:女性詩人のヴィタをモデルに書かれてる
とされているけれど
ゲイの夫と結婚し自身もレズビアンだった、
もしくはバイセクシャルだったヴィタの感覚が
とても興味を引きました。
夫と彼女はそれぞれに同性の恋人がいたけど
二人は夫婦としてとても仲が良かったらしい。
オーランドが船乗りの夫と出会った時の感覚はきっと
彼女のものだったんじゃないかな?
「女に生まれるのではなく、女になるのだ」
とは
女優業をやっていると
痛いほどによくわかる(笑)。
途中から
ヴァージニア・ウルフの感覚のオーランドになって
芝生の上を自由に歩くこと
自分一人だけの部屋を持つこと
の本当の意味は
彼女の著書に親しんでいる人にはピンとくるセリフだっただろう。
そして最後は
ヴァージニア・ウルフから離れて
翻案した人・演出家の感覚のオーランドへとなっていく。
感覚を
旅するような
そんな150分
俳優たちも素晴らしかったです。
そこに立ってる全員が
規模の大小はあれ
主役を張ってきた方々ばかり。
そんな個性的な方々が立っているだけで
血沸き肉躍る。
間違いなく
忘れられない演劇体験となりました。
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