左様なら。
カフェの窓際のテーブルで
恋人たちが
別れ話
女の子が下を向いて泣いている。
男の子が別れを告げて席を立つ。
2人分の伝票を払って
カフェを出た男の子が
テーブルで下を向いたままの女の子を
窓越しにみていたかと思うと
窓を叩いて
パッと顔を上げた女の子に
「じゃあね」
と言った。
私はその軽率さに腹が立ったが、
女の子は何も言わなかった。
男の子はすぐさま離れて駅の方へ歩いて行く。
女の子は1人になって
暫く座っていた。
「人生なんて、出会いと別れの繰り返し。それが恋であろうと、恋のようなものであろうと、他の何かの絆であろうと、いつかは離れ、また、新しい誰かと出会うもの。別れは、寂しいけど、別れた瞬間にその先の新しいご縁の種が蒔かれてることを覚えておいて欲しい。きっとそれは、今の別れよりもっと素敵なものに違いないんだ!」
なんて
男の子の座っていた席に陣取って
まくし立てたくなりました(笑)。
迷惑な大人だ。
いや、
やってないけど(笑)。
でもね
大人になっても
それはかわらない。
私も
心のそこで
別れきれない何かと
そろそろ
左様ならのときなのかもしれない
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