「夏の夜の夢」座・高円寺

子供向けの作品とのことでしたが

私は子供向け演劇好きなんです。


実際とても面白かった。


子どもたちが初めて触れるシェイクスピア作品としても

きっと、シェイクスピアを好きになってくれるんだろうな

と感じさせてくれる作品でした。


出演者がとても魅力的で

あんなにきれいな弧を描いて汗を飛ばす人

初めて見ました。

でも、客席には飛ばさない気遣いもあって、、、(笑)。

彼が出てくるだけで愉快な気持ちになったのでした。


私はラストで

時が止まるかと思いました。

詳しく説明するのは避けますが


パックの最後のセリフ


何を言っているのかはすぐにピンときましたが


彼の表現が

力強く

シンプルで

美しかった。


そしてなにより

彼自身が

「この表現が伝わる」

今この場にいる観客を信じて

その場に立って

自分の表現をしている事に


私は

最近でここ一番の

感動をしてしまったのでした。


それは彼の持つ特性によるものではなく


表現者として

目の前にいる全員を信じているという

有様に

とてもとても

グッときてしまったのでした。


なんという勇気。

あたたかさ。


私は最近

本に求められること

演出に求められること

観客に求められること

に応えることに

夢中でした。


でも

違うんだ

そういうことじゃないんだ

彼に

教わったのでした。


ありがとう。


Michiko Sano 2024

お仕事の依頼はこちら→pankekinokai@gmail.com 次回出演情報 劇団印象-indian elephant-『女性映画監督第一号(仮)』 吉祥寺シアター 2025年2月8日~2月11日