「夏の夜の夢」座・高円寺
子供向けの作品とのことでしたが
私は子供向け演劇好きなんです。
実際とても面白かった。
子どもたちが初めて触れるシェイクスピア作品としても
きっと、シェイクスピアを好きになってくれるんだろうな
と感じさせてくれる作品でした。
出演者がとても魅力的で
あんなにきれいな弧を描いて汗を飛ばす人
初めて見ました。
でも、客席には飛ばさない気遣いもあって、、、(笑)。
彼が出てくるだけで愉快な気持ちになったのでした。
私はラストで
時が止まるかと思いました。
詳しく説明するのは避けますが
パックの最後のセリフ
何を言っているのかはすぐにピンときましたが
彼の表現が
力強く
シンプルで
美しかった。
そしてなにより
彼自身が
「この表現が伝わる」
と
今この場にいる観客を信じて
その場に立って
自分の表現をしている事に
私は
最近でここ一番の
感動をしてしまったのでした。
それは彼の持つ特性によるものではなく
表現者として
目の前にいる全員を信じているという
有様に
とてもとても
グッときてしまったのでした。
なんという勇気。
あたたかさ。
私は最近
本に求められること
演出に求められること
観客に求められること
に応えることに
夢中でした。
でも
違うんだ
そういうことじゃないんだ
と
彼に
教わったのでした。
ありがとう。
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